花王は16日、脂肪が体に付きにくいとされる食用油「エコナ クッキングオイル」など59品目の販売を、当面自粛すると発表した。
発がん性が指摘される物質に変化する可能性がある物質が、他の食用油よりも多く含まれていることが判明したためだ。
問題の物質は「グリシドール脂肪酸エステル」で、分解されて生じる「グリシドール」に発がん性があるとの指摘が一部にあるという。花王は、「安全性の問題はないが、消費者の不安をできるだけ取り除く」ため、「グリシドール脂肪酸エステル」の含有率を減らし、来年2月をめどに販売を再開する方針だ。
対象商品は、「エコナ」シリーズの「クッキングオイル」や「ドレッシングソース」などで、年間売上高は約200億円に上る。
問い合わせは、消費者相談室((電)0120・501・243)へ。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090916-OYT1T00891.htm