社団法人「東京バス協会」(東京)が加盟社約10社に自民党の党費納入をあっせんし、これを受け、このうちの1社が社員名義の党費を全額肩代わりしていたことがわかった。
この会社は、読売新聞の取材に対し、遅くとも2005年から昨年まで、毎年10人分(計4万円)を負担していたことを認め、「いつから始まったのかはわからない。実態とは異なる処理で、今後はやめるつもり」としている。
同協会の総務部長によると、05年に前任者から引き継ぎ、毎年11月、「自由民主党東京都陸運支部」から党費納入の依頼を受け、前年度に納入実績がある約10社に依頼内容を伝えた。党費は4000円、党員の家族は2000円で、06年は約10社から計45人、07年は計40人、08年は計37人の党費が集まり、総務部長が同支部に持参したという。
総務部長は「協会が党の活動をやっていると疑われるならば取り次ぎはやめる」と話している。
同協会は都内のバス事業者89社などが加盟。都からの補助金は今年度予算で約150億円に上る。歴代の理事長ら幹部は、国土交通省OBなどが務める。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090728-OYT1T00083.htm?from=navr