島根県西部を中心とした森林会社や森林組合など13事業者が7日、「島根県素材流通協同組合」を設立した。スギ丸太などを共同受注し、合板工場などに安定供給するのがねらい。これまでの任意組織「県西部合板工場納材協議会」を発展解消して法人化し、信用アップも図る。
浜田市内のホテルであった設立総会には組合員、納入先の県合板協同組合、県の担当者ら計20人余が出席。理事長に選ばれた伸和産業(益田市)の篠原憲社長が「世界的に二酸化炭素削減が求められる中、木材の役割は高まる。国産材の再生産と活用で地域振興にも貢献したい」とあいさつした。
組合では当面、県西部最大の合板工場「島根県合板協同組合浜田針葉樹工場」(浜田市治和町)への納入を共同受注し、安定供給する。未加入の県内業者にも参加を呼びかけ、新たな市場の開拓や技術研究も図る。
【写真説明】島根県産スギの安定供給などを話し合った組合の設立総会