爆発物によるNHK福岡放送局(福岡市)への放火未遂事件で、防犯カメラに写った容疑者とみられる男が事件当日、同放送局の旧住所の福岡市中央区天神で「天神のNHKはどこか」と通行人に尋ねていたことが7日、県警の調べで分かった。NHKへの実弾送付事件でも福岡放送局には旧住所あてで郵送され、県警は同一犯の可能性があるとみて調べている。
捜査関係者によると、男はNHK福岡放送局の玄関で爆発があった2月22日午後、天神で通行中の女性に同放送局の旧住所地への道順を質問。女性が中央区六本松へ移転していることを告げると、タクシーに乗って立ち去った。福岡放送局へ向かったとみられる。
男は、同放送局の防犯カメラに爆発物入りのカバンを置くところが写っていた容疑者に、服装などの特徴が酷似していたという。同放送局は1992年に、天神から六本松に移転している。
NHKへの実弾は、福岡のほか東京、札幌、長野の各局に「赤報隊」と書かれた紙とともに郵送された。消印は4件とも東京の「神田」で2月23日付。福岡、長野放送局へは移転前の旧住所が使われていた。
(2009年3月7日11時59分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090307-OHT1T00159.htm