山梨県増穂町の県立増穂商業高校が、授業料を滞納した2007年度と08年度の卒業生計2人から、授業料を納付するまでの措置として卒業証書を回収していたことが7日、同校への取材で分かった。
07年度の卒業生は2か月後に滞納分を納付、同校はあらためて卒業証書を渡したが、08年度の卒業生の証書は回収したままとなっている。
県教委は「生徒の心情を考えると好ましい措置とはいえない。ほかにやり方があったのでは」としている。
同校によると、2人はそれぞれ卒業式に出席、卒業証書を受け取ったが、卒業式終了後、担任教諭が証書を回収した。回収については学校が事前に通知し、保護者と生徒も了解していたという。
久津川孝校長は「義務は果たさなければならないということを教えたかった。生徒には申し訳ないと思うが、了解を得ていたし、やむを得なかった」と説明している。
(2009年3月7日14時02分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090307-OHT1T00170.htm