自動車メーカー、マツダの2009年3月期連結決算の業績予想が250億円の営業赤字となる影響で、本社のある広島県府中町の09年度の法人町民税収入が、08年度の14億3000万円から、約3分の1の4億6000万円に落ち込むことが6日、明らかになった。
3月定例町議会に同日提出の09年度当初予算案に計上。減収額としては、記録が残る1979年度以降で最大という。
府中町によると、一般会計は2008年度当初比9・5%増の138億9000万円で、3年連続のプラス予算。うち町税収入はマツダなど法人税の大幅減で、08年度より13%少ない72億2000万円となった。
このため町債発行額は25億4000万円とほぼ倍増。基金取り崩しなどで7億円を補い、歳入を確保するという。
一定水準の行政サービスに必要な経費と地方税収入の差額分を国が補てんする地方交付税は、不交付のままだが、10年度は4年ぶりに交付団体に転じる見通し。