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2009年03月06日(金) 13時52分

中国、一段の利下げに含み 追加景気対策検討も東京新聞

 【北京6日共同】中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は6日、全国人民代表大会(全人代)の記者会見で、今年は適度に緩和的な金融政策を継続するとの方針を表明、「金融政策には相当の余地がある」と述べ、一段の利下げに含みを持たせた。

 マクロ経済運営を担当する国家発展改革委員会の張平主任は、追加景気対策について今後の経済情勢の変化を見極めて検討する考えを示した。

 人民銀は昨年9月に約6年半ぶりに利下げを実施し、過熱抑制から景気配慮に金融政策の方針を転換。昨年は計5回の利下げを実施した。

 周総裁は銀行貸し出しが予想を超える伸びを示していることなどを挙げ「金融緩和により、回復を示す数字も出ている。政策は作用し始めている」と述べ、緩和政策の効果を強調した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009030601000490.html