【ニューヨーク5日共同=増田和則】5日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は急反落し、前日比281・40ドル安の6594・44ドルで取引を終えた。6600ドル割れは1997年4月中旬以来で、約12年ぶりの安値水準。米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)や金融大手シティグループなどが急落してほぼ全面安となり、下げ幅は一時、331ドルに達した。
前日に6営業日ぶりに反発した米株が再び急落したことで、世界的な株安傾向に歯止めがかからないとの懸念が強まりそうだ。
ハイテク株主体のナスダック総合指数は54・15ポイント安の1299・59。1300割れは2003年3月以来。
GMが同日発表した年次報告書で「事業継続性に疑いがある」としたため、GM株は一時、約18%安まで売られ、終値は2ドルを割った。
金融関連も急落し、シティグループが一時0・97ドルまで売られ、初めて1ドルを割り込んだほか、JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカも下げ幅が10%を超えた。