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2009年03月06日(金) 00時05分

ECB、1・5%へ利下げ ユーロ導入以来最低に東京新聞

 【フランクフルト5日共同】欧州中央銀行(ECB)と英中銀イングランド銀行(BOE)は5日、金融政策を討議。ECBは景気悪化に対応し、ユーロ圏(16カ国)の主要政策金利を0・5%引き下げ、1999年の通貨ユーロ導入以来、最低の年1・5%とした。BOEは事実上の量的金融緩和政策を実施する方針を明らかにするとともに、0・5%の追加利下げに踏み切ることを決めた。

 ECBの利下げは2カ月ぶり。BOEは6カ月連続で、既に過去最低水準にある政策金利は年0・5%へと低下した。物価上昇の圧力が一段と弱まっており、欧州の有力中銀がそろって異例の超低金利政策に踏み込み、戦後最悪といわれる欧州経済を下支えする姿勢を鮮明にした。

 BOEは、追加利下げによる景気浮揚の効果が限定的と判断したため量的緩和に踏み切る。3カ月以内に750億ポンド(約10兆5000億円)の枠で中長期の英国債などを市場から購入し、資金を供給する。最大1500億ポンドまで拡大する。

 また、この枠は、英政府が銀行への追加支援策の一環として1月に発表した短期資金調達のため企業が発行するコマーシャルペーパー(CP)などを購入する財源にも充てられる。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009030501000663.html