【北京6日共同】北朝鮮の国会に相当する最高人民会議の第12期代議員選挙が8日、実施される。当選者数は1998年の第10期、2003年の第11期と同様、687人になるとみられ、過去2期で目立った世代交代の傾向が今回も続くかどうかや、金正日総書記の後継体制準備につながる動きが表面化するかどうかなどが焦点。
当選者が発表されるとみられる9日には北朝鮮が中断を要求している米韓合同軍事演習が開始される。日米韓など関係国は、北朝鮮が「人工衛星」として長距離弾道ミサイルを発射する動きを強める可能性もあると警戒している。
98年8月の「テポドン1号」とみられる長距離弾道ミサイルの発射は、第10期代議員選挙を受けて招集された同会議第10期第1回会議の直前だった。
今回の選挙結果を受け、金総書記体制では3期目となる第12期第1回会議が4月までに招集され、金総書記が国防委員会委員長に再任される見通し。