【ワシントン5日共同】オバマ米大統領のミシェル夫人は5日、ホームレスの人々に手作りの食事を提供しているワシントンの非営利団体「ミリアムの台所」を訪れ、自ら調理場に立って昼食を給仕した。
夫人は、ファーストレディーの突然の来訪に驚く人々を前に「ここに来たのは皆さんの話を聞き、暮らしぶりを知り、リゾットをお皿に取り分けるためです」と切り出し、場を和ませた。
その上で「今日はマッシュルーム入りリゾットやニンジン入りマフィンを用意しています」と話し、ボランティアに交じって給仕。「こんなことでお役に立てるならお安いご用だわ」と気さくに語った。
米国では経済危機に伴い、貧困層の生活がさらに悪化。しかし、政府の対策には限界があるため、地域社会の奉仕活動が見直されており、ファーストレディー自ら模範を示す考えとみられる。