矢内理絵子女流名人(女王、29)に清水市代女流王将(40)が挑戦する「アルゼ杯第35期女流名人位戦」5番勝負の第5局が5日、東京・将棋会館で午前10時から行われ、午後5時55分、106手で清水女流王将が勝ち、前人未踏の通算10期目の名人位を獲得した。
髪を短く切り最終局に臨んだ矢内だったが、4連覇の自己記録を清水に阻まれてしまった。「私の飛車が全然、働かない展開になり、攻めの気持ちが切らされてしまった。しょうがないですね」
20代最後の女流名人位戦で、40歳の清水にタイトルを明け渡した。里見香奈倉敷藤花(17)の台頭もあり、清水との世代交代を完遂しておきたかったが、また仕切り直し。フルセット戦ったことで「今の自分の力が出せたかな。また気を取り直して頑張ります」女王というタイトルホルダーとして、後ろは振り向かない。
(2009年3月6日06時01分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090306-OHT1T00049.htm