ノルディックスキーのジャンプ女子で日本の先駆者として活躍し、今季限りで引退する山田いずみ(30)=神戸クリニック=が6日、札幌市宮の森で記者会見し「好きだったから25年間続けてこられた。やり遂げたという気持ち」と、競技生活を振り返った。
女子は今季の世界選手権で実施種目になった。願い続けた大舞台は25位で「次の世界選手権まで今まで以上の努力ができるか考えたが、答えが出なかった。中途半端になると思い決断した」と、引退の理由を説明した。
男子にまじって大会に出るなど、パイオニアならではの苦労もあった。全日本選手権で初実施の2002年を含めて5度日本一に輝いた。「つらい時があったから喜びも大きかった。女子で最初のジャンパーになれて良かった」と、晴れやかな表情で話した。
今季の国内最終戦となる21日の伊藤杯大倉山ナイター大会で、現役生活に終止符を打つ予定。