記事登録
2009年03月06日(金) 22時43分

東大院生「北京で療養」…中国新疆の自治区トップスポーツ報知

 中国新疆ウイグル自治区トップの王楽泉・共産党委員会書記は6日、国家分裂扇動罪などで11年間投獄され、先月釈放された東大大学院の留学生で、ウイグル人男性のトフティー・トゥニヤズ氏が「北京で療養中だ」と明らかにした。全国人民代表大会(全人代)が開かれている北京で、記者団の質問に答えた。

 トフティー氏は日本に住む妻と国際電話で連絡が取れる状態だが、事実上、当局の監視下にあるとみられている。

 王書記によると、トフティー氏は釈放後、同自治区の親族宅に戻り家族と面会。同氏が「しばらく身体を休めたい」と話したため、北京で療養しているとした。

 トフティー氏は留学中の1998年2月、論文の資料収集のため一時帰国した中国で逮捕され、99年に有罪判決を受け、先月ウルムチの刑務所から釈放された。(共同)

(2009年3月6日22時43分  スポーツ報知)

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090306-OHT1T00266.htm