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2009年03月06日(金) 21時24分

小沢氏、事情聴取応じる意向…代表辞任は否定スポーツ報知

 民主党の小沢一郎代表は6日、西松建設の巨額献金事件をめぐり、東京地検特捜部が小沢氏の事情聴取を検討していることに関し「話したいのであれば、地検であれ、その他の方であれ、可能な限り話し合いはいつでもする」と述べ、聴取に応じる考えを示した。

 進退問題については「政治資金収支報告書について(検察と)認識の違いはあるが、犯罪は一切していない。現段階で進退は考えていない」と辞任を否定し、徹底抗戦の構えを見せた。ただ「いずれきちんと結論が出てからだ」とも述べ、事件に一定の結論が出た段階で進退問題をあらためて検討することに含みを持たせた。党本部で記者団の質問に答えた。

 一方、民主党は6日、政府高官が「自民党議員に波及する可能性はないと思う」との見方を示したことに強く反発し、国会で追及する方針を決めた。9日の参院予算委員会で政府高官を特定、事実関係をただす方向だ。

 小沢氏は、自らの説明と矛盾する東京地検の捜査内容が相次いで報道されていることに関しては「収賄の被疑者のような報道だが、そういう事実は全くない。便宜を図ったなら、どんな捜査を受けても当たり前だが、そういうことは一切ない」と強調した。

 具体的な献金の流れは「秘書を信頼し任せてあるので、一つ一つの献金のことは分からない」と説明。逮捕された西松建設前社長の国沢幹雄容疑者とは「全く面識がない」と述べた。

 鳩山由紀夫幹事長は記者会見で、政府高官の発言について「検察から内閣に何らかのメッセージが(事前に)送られていたのではと疑わざるを得ない。なぜ検察捜査の行方にこんなに確定的な言動ができるのか極めて不思議だ」と批判した。

 公明党の漆原良夫国対委員長も「事実であれば、民主党が『国策捜査』と主張していることを裏付けかねない」と危機感を示した。

(2009年3月6日21時24分  スポーツ報知)

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090306-OHT1T00252.htm