名鉄名古屋本線の特急電車内で20代の女性に痴漢をしたとして、愛知県迷惑防止条例違反(痴漢)の罪に問われた同県新産業課科学技術推進室主幹の岡野善紀被告(51)の初公判が6日、名古屋地裁であった。岡野被告は「私は決して行っておりません」と無罪を主張した。
検察側は冒頭陳述で、岡野被告は昨年10月から被害者の女性と同じ車両に乗っていたと指摘。女性が同年11月に被害を受けた際に岡野被告の顔を確認したと主張し、事件当日も電車に同乗した女性の知人が岡野被告の痴漢行為を目撃したと述べた。
弁護側も冒頭陳述を行い、「岡野被告はコートの前ボタンをかけていた。足をすりつけるような行為はしていない」と反論した。
岡野被告は昨年12月8日朝、国府宮−名鉄名古屋駅間で、背後から女性の両足の間に自分の右足の太もも付近をすりつけたとして起訴された。
(中日新聞)