京都市内の寺院から仏像が相次いで盗まれた事件で、府警捜査3課は6日までに、窃盗容疑で逮捕された会社社長阿部逸男容疑者(59)=三重県四日市市=が、複数の寺院を下見した上、「センサーは大丈夫」などと記したメモ帳を押収した。
捜査3課は、阿部容疑者が事前に寺の防犯設備を確認し、計画的に犯行に及んだとみて調べている。
同課によると、阿部容疑者は東寺と毘沙門堂について、下見をしたことを認めているといい、メモ帳には「(仏像をくるむ)コートを用意する」、「ここまで行けば(防犯)センサーは大丈夫」などと書かれていた。
これまでに、同課は阿部容疑者の自宅から計21体の仏像を押収。京都市南区の東寺のほか、同市左京区の宝泉院と同市右京区の西明寺からも阿部容疑者が仏像を盗んだと話していることを明らかにしている。