6月開港予定の静岡空港の追加工事費などは無駄として、「空港はいらない静岡県民の会」(静岡市、吉本健一共同代表)などが支出差し止めを求めた住民監査請求について、静岡県監査委員は6日、「請求に理由がなく、(1年の)請求期間を過ぎている」として却下した。これを受け、同会は近く、静岡地裁に住民訴訟を起こす。
会の桜井建男事務局長は「住民訴訟で引き続き空港の問題点を指摘していく」としている。
会のメンバーは約800人で、一般の人を募り計約1580人で昨年12月、監査請求。「測量ミスなどによる追加工事費約1億1000万円や、広報関連事業費約38億円は無駄」として、県に支出差し止めなどを求めていた。
静岡空港をめぐっては昨年9月、測量ミスなどで航空法の高さ制限をこえる立ち木が滑走路先にあることが明らかになり、滑走路の追加工事で開港が約3カ月遅れた。