頭を負傷した札幌市の女児(2)が昨年11月、「専門外」や「他の患者の処置中」を理由に11病院で救急搬送の受け入れを拒否されたほか1病院では対応できず、消防への通報から67分後に、13カ所目の総合病院でようやく受け入れられていたことが6日、分かった。
市消防局によると、女児は自宅で頭を打ったことによるとみられる硬膜下血腫で意識がもうろうとした状態に陥った。5カ所目の小児科医療機関がいったん受け入れを決めたが容体が悪化し断念。最終的に1度は受け入れを断った総合病院で手当てを受けたという。
搬送後の女児の容体は不明。
札幌市では昨年、病院間の搬送を除く全治3週間以上の患者2785人のうち4人が受け入れまでに60分以上かかり、25人が3カ所以上の医療機関に断られた。消防局は女児は脳外科と小児科にまたがるケースだったため、受け入れが困難だったとみている。