厳しい財政運営が続く長野県王滝村は6日、2008年度当初比0・7%減の13億7922万円とする09年度一般会計当初予算案を発表した。10年度に返済予定だった村営スキー場債務を約2億円繰り上げ償還し、財政再建のスピードを加速させる。
王滝村は、自治体収入に対する借金返済額の割合を示す実質公債費比率が41・6%(07年度決算)で全国ワースト1位だが、08年度決算で35%を下回り、国の管理下に入る財政再生団体への転落は免れる。さらに09年度決算では早期健全化団体からも脱出できる見通し。
給与を一般職で10%、特別職で20%削減、議員報酬も25%削減して人件費を抑制。景気悪化などによる税収減を見越し、貯金に当たる財政調整基金を約4800万円取り崩す。スキー場債務を含む借金の返済に歳出の4割に当たる約5億4000万円を充てる。