麻生太郎首相は7日、就任後初めて沖縄県を訪問する。那覇市内で開かれる自民党県連の会合で講演。仲井真弘多知事と会談し、在日米軍再編の焦点である普天間飛行場(同県宜野湾市)移設問題について協議する見通しだ。
普天間移設をめぐっては、知事が移設場所を日米合意地点より沖合にずらすよう求め、政府との協議が難航している。首相は合意に沿った移設計画の推進に理解を求めるとみられる。
当初、普天間飛行場や移設先のキャンプ・シュワブ(名護市)沿岸部の視察も検討したが見送った。県との協議難航を踏まえ、基地問題に注目が集まることを回避したとみられる。
1月に沖縄県糸満市で起きた不発弾爆発事故を受け、不発弾対策についても意見交換する。政府は同県内の不発弾事故被害者対策として、国と県が計10億円を拠出する基金の創設を決めている。
首相は、糸満市の国立戦没者墓苑を訪れ献花。建設業協会や医師会関係者らとも懇談する。