民主党の鳩山由紀夫幹事長は６日、政府高官が西松建設の巨額献金事件に関し「自民党議員に波及する可能性はないと思う」と述べたことについて、「なぜ自分たちには及ばないと確信を持てるのか、強い疑念を感じる。検察との間で何らかの出来レースが存在しているのではないか」と批判した。
西松建設関連の政治団体から自民党の森喜朗元首相らに提供された政治献金などについて「あの金額で違法性の認識を出すのは難しい」とした見解についても、鳩山氏は「献金額の多寡の問題ではない」と反発した。都内で記者団の質問に答えた。
一方、政府高官発言には、自民党からも苦言が相次いだ。菅義偉選対副委員長は役員連絡会で「事実か分からないのに分かったようなことを言うべきでない」と指摘。細田博之幹事長も「その通りだ。国民に誤解を与えかねない」と同調した。笹川尭総務会長は記者会見で「政治は検察に介入しないのが大原則だ」と強調した。