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2009年03月06日(金) 21時39分

1人当たりGDP3千ドル超 中国、発展の節目に到達東京新聞

 【北京6日共同】中国国家統計局の李徳水元局長は6日記者会見し、中国の昨年の1人当たり国内総生産(GDP)が3000ドルを超えたことを明らかにした。3000ドルは経済発展の一つの節目で、突破すると消費の活発化が起こりやすいとされる。

 李氏によると、昨年のGDPは30兆670億元で、年間平均の人民元の対ドル相場で換算すると4兆3274億ドル。昨年末の人口は13億2465万人で、1人当たりGDPは3266ドルとなった。

 李氏は開会中の全国政治協商会議の委員で、他の委員とともに会見し「国際的な経験では、3000ドルを超えると都市化や工業化が加速し、消費行動にも変化が生じる。内需拡大に有利だ」と述べた。

 新華社電によると、中国の1人当たりGDPは、2003年に1000ドルを超え、06年に2000ドルを突破した。経済が発達した上海市や広東省深セン市では、すでに1人当たりGDPが1万ドルを超えている一方で、農村部を中心に低所得者も多く、貧富縮小が課題だ。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009030601001098.html