民事再生手続き中の丸井今井(札幌市)の経営再建に向けた支援を検討していた大手百貨店の三越伊勢丹ホールディングスが、支援する方針を丸井今井に伝えたことが6日分かった。三越伊勢丹はすでに具体的な再建策をまとめており、スポンサー企業を決める手続きが固まり次第、丸井今井側に提示する。
丸井今井に対しては、2月中旬に高島屋が支援を表明。三越伊勢丹の参戦で、業界大手2社による争奪戦が展開されることになる。
丸井今井は1872年創業の北海道最大手の老舗百貨店で、負債増加や消費不振による売り上げ減少で、1月29日に民事再生法の適用を申請した。同社と資本関係にある三越伊勢丹は、支援要請を受けて丸井今井の資産査定を行い、出資や店舗網見直しを含む再建策をまとめた。
高島屋も現在、資産査定や再建策の策定を進めている。丸井今井は双方の提案を検討し、同社に出資するファンドや金融機関などにも相談した上で、早ければ3月中にもスポンサー企業を決定する。