インド建国の父、マハトマ・ガンジーのトレードマークにもなっている丸い縁の眼鏡などが五日、ニューヨークの競売会社アンティコルムで競売にかけられ、インドの会社経営の富豪が180万ドル(約1億7600万円)で落札した。
ただ、所有者の米国人が直前に競売取り下げの考えを表明したほか、インドの裁判所が競売差し止め命令を出しており、競売結果は2週間、保留になった。
落札者はインド側に寄贈する方針。インド政府は、貴重な国家遺産だとして売り主や競売会社に競売の中止を求めていた。
落札予想価格は2万—3万ドルだった。約40席が用意された会場は立ち見のインド人らであふれ返り、価格は最初に提示された1万ドルからあっという間につり上がった。
競売にかけられたのは眼鏡のほか、懐中時計やサンダル、暗殺直前の食事で使ったとされる真ちゅうのボウルとプレートのセットで、一括で落札された。アンティコルムによると、ガンジーが親族や英国の軍人に贈っていた。
アンティコルムは時計の競売で知られるが、米メディアによると、懐中時計は、アラーム機能が付いていることを除けば、特に珍しいものではないという。(共同)
(2009年3月6日13時13分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090306-OHT1T00183.htm