財務省は6日、偽ブランドなど知的財産権を侵害した物品の輸入差し止め状況を発表した。2008年は、中国から持ち込まれた件数が全体の80%を初めて超えた。
中国からの件数は前年に比べて33・6%増と7年連続で増加しており、侵害品を輸出する国の一極化が進んでいることが鮮明になった。韓国が中国に続き、両国で全体の90%以上を占めた。財務省は「日中韓が協力して取り締まりを強化していきたい」としている。
全体の件数は、前年比16・6%増の2万6415件となり、8年連続で過去最高だった。このうち中国からの件数は、2万1529件と81・5%を占めた。
バッグ類が1万9793件で全体の60・6%。キーケース類、時計類が続いた。医薬品は501件となり、性的不能治療薬バイアグラの模造品が多かった。
同省は「インターネットで注文して国際郵便で受け取る形態が増えて小口化が進み、件数増につながっている」と説明している。