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2009年03月06日(金) 17時41分

不況を採用のチャンスに 積極攻勢の企業も東京新聞

 大手企業による人員削減や採用抑制をチャンスとみて積極的な人材獲得に踏み切る企業が出てきた。好況時には、新卒学生を大手にごっそり持っていかれ悔しい思いをしてきたが「今は若い人が振り向いてくれる」という。

 自動車用品販売店と低価格スーパーを展開するG−7ホールディングス(神戸市)は、スーパー部門で2009年春採用として2人を内定。しかし急きょ目標を40人に引き上げ採用活動を継続している。10年春は最大50人を採りたい考えだ。

 首都圏を中心に展開する家電量販店ノジマ(横浜市)は「当社の拡大路線と大手の採用抑制がちょうど重なった。優秀な人材を確保する最大のチャンス」と意気込む。

 10年春の新卒採用は09年から5割増しの約300人を予定。

 大手しょうゆメーカーヤマサ醤油(千葉県銚子市)は10年春採用予定について09年同様約20人で検討。しょうゆのほか医薬品原料の製造にも力を入れており、大卒や大学院修了の理系を増強する方針。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009030601000754.html