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2009年03月05日(木) 19時32分

GDP改定値、13・4%減予測 戦後最悪、昨年10−12月東京新聞

 第一生命経済研究所など民間シンクタンク8社は5日、2008年10−12月期の国内総生産(GDP)改定値の予測を発表した。予測の8社平均は物価変動の影響を除いた実質で前期比3・5%減、年率換算で13・4%減となっており、第1次石油危機の1974年1−3月期(年率13・1%減)を上回る戦後最悪のマイナス幅になる。

 内閣府は12日に改定値を発表する。

 2月16日発表の速報値は3・3%減、年率換算で12・7%減と戦後2番目の落ち込みとなっていた。8社すべてが下方修正を予測しており、最も厳しい見方は三菱総合研究所の年率換算13・9%減。明治安田生命保険と農林中金総合研究所の同12・8%減が最も落ち込みが小さくなっている。

 改定値は、3月5日発表の08年10−12月期の法人企業統計の結果などを盛り込んで算定する。

 同統計で設備投資が減ったことなどから内需の寄与度が下方修正される見通しで、「輸出の急減に加えて、内需の落ち込みも加速していたことが示される」(みずほ総合研究所)ことになりそうだ。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009030501000787.html