5日の東京外国為替市場の円相場は、円が一時1ドル=99円台後半まで続落した。昨年11月上旬以来、約4カ月ぶりの円安水準。
午後5時現在は、前日比78銭円安ドル高の1ドル=99円60−62銭。ユーロは1円97銭円安ユーロ高の1ユーロ=125円60−64銭。
西松建設の巨額献金事件に絡む日本の政局不安や景気の先行き懸念などを背景に、朝方から円売りドル買いが先行。その後、円の買い戻しも入ってもみ合いとなったが、夕方に機関投資家の円売りが膨らんで一時、99円69銭まで下落した。
大手銀行担当者は「米雇用統計の発表などを控え、内容を見極めたいとの様子見ムードも強かった」と、商いは盛り上がらなかったと指摘した。