【ローマ5日共同】イタリア北部ミラノで開かれていた2009−10年秋冬のファッションをリードするミラノ・コレクションが4日閉幕した。ANSA通信などによると、ショーや展示会を見て洋服を買い付ける小売店などのバイヤー(仕入れ責任者)数は世界的な不況の影響を受け、昨年9月の春夏コレクションの約6000人から約5400人と10%減少した。
大半の国・地域が前回コレクションよりバイヤー数を減らす中、日本は18%増だった。円高が影響した可能性がある。
国・地域別数では日本がトップでスペイン、ギリシャ、ドイツ、フランスが続き、大幅なポンド安に見舞われた英国は9位、金融危機震源地の米国は10位にとどまった。香港は7位だった。
イタリアでは、有名ファッションブランド「ジャンフランコ・フェレ」を所有するITホールディングが破綻(はたん)するなど、ファッション界の経営危機が表面化している。