金融広報中央委員会(事務局・日銀)が5日発表した金融に関する消費者アンケートによると、金融商品について「ほとんど知識がないと思う」と回答した人の割合が2003年の前回調査から6・4ポイント増え、63・7%に上った。
同委員会は「仕組みが複雑な金融商品が増えたほか、世界的な金融危機の影響で投資損失が出て、自らの知識に自信が持てなくなった人が増えているのかもしれない」と話している。同調査は01年、03年に続き3回目。
「投資に伴う各種リスク」については、71・9%が「ほとんど知識がない」と回答。比較的身近な「預貯金」と「保険、年金」でも「十分知識がある」と答えた人は、それぞれ18・4%、13・2%にとどまった。
金融関連用語の認知度では、01年に始まった「確定拠出年金(日本版401k)」を「聞いたことがない」とした人が50・8%と前回調査より3・1ポイント増えた。