三菱商事は5日、ポルトガルの世界最大級の太陽光発電事業に参入すると発表した。同事業を展開する太陽光発電会社の株式34%を取得する。出資額は数十億円。同社の親会社でスペインの新エネルギー会社アクシオナと合意した。非常勤取締役の派遣も検討している。
この事業による発電量は日本の一般家庭約2万6000世帯分の年間消費量にあたる45・8メガワット。年間8万9000トンの二酸化炭素削減効果が見込めるという。
三菱商事は新エネルギー・環境事業を4月1日付で社長直轄とし、将来の収益源に育てる方針。アクシオナとは太陽熱や風力発電事業でも提携を進める。
アクシオナの2008年の売上高は約126億ユーロ(約1兆5700億円)で、太陽光など新エネルギー事業会社として世界最大級という。