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2009年03月05日(木) 11時43分

ベネズエラ、カーギル拠点接収へ 米と摩擦も東京新聞

 【リオデジャネイロ4日共同】南米ベネズエラの反米左翼チャベス大統領は4日、世界最大の穀物商社(メジャー)米カーギルのベネズエラ国内の生産拠点を接収し、国有化するよう命じた。オバマ米政権の発足後、チャベス氏が米系企業の国有化を命令したのは初めて。AP通信などが報じた。

 オバマ大統領はチャベス氏と対話の意向を示しているが、両国の新たな摩擦の種にもなりそうだ。

 チャベス氏は理由について、カーギルが政府の統制価格を無視してコメを販売したためとしている。カーギルはベネズエラに13の生産拠点を保有し、このうち1つが接収対象となった。近く査察官を派遣、詳しく調査するとしている。

 食品分野の国有化に向けた施策の一環とみられる。政府は今月初めに精米業などの国有化を予告、財界が反発していた。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009030501000347.html