日本相撲協会は5日、春場所(15日初日・大阪府立体育会館)の新弟子検査受検申し込みを締め切り、受検者は41人にとどまった。学生の卒業シーズンが重なり「就職場所」と呼ばれる春場所では、義務教育修了が受検資格となった1972年以来の少なさで、大麻事件など一昨年から続く不祥事や少子化の影響とみられる。
春場所の受検者数は、72年は資格変更で前年に流れたとみられ17人だった。しかし、若貴ブームに沸いた92年には最多の160人に達し、昨年は68人だった。春場所担当部長の北の湖理事(元横綱)は「寂しいが少子化の影響もあるだろう。子どもたちに夢をもってもらうために、地方と連携して相撲を普及していきたい。伝統を守るために、われわれが真剣に考える時がきた」と話した。
(共同)