定額給付金などの財源を確保する2008年度第2次補正予算関連法が4日の衆院本会議で、自民、公明両党など出席議員の3分の2以上の賛成多数で再可決され、成立した。
再可決に疑問を呈した自民党の小泉純一郎元首相(67)は予告どおり本会議を欠席。小泉チルドレンの小野次郎議員(55)は途中退席し採決を棄権したが結局、元首相への同調者は1人だけで、“小泉アンコール劇場”は不発に終わった。
本会議後、取材に応じた小野氏は「法案への理解が進んでいない段階での再議決には加われないと考えた」と説明。「(小泉氏の)影響は、若干あり、参考にした」と語った。
小泉政権で幹事長を務めた武部勤氏(67)は、小泉氏の影響力が弱くなっているのでは、との問いに「そういう次元の低いことを言っちゃいけません。小泉さんは俺についてこいと言って、やったわけじゃない」と気色ばんだ。
一方、賛成票を投じた「小泉チルドレン」の反応はさまざま。猪口邦子元少子化担当相は「少し辛口なやり方だが、小泉さんにしか成し得ない一枚上の手法を見せてくれた」。片山さつき議員は「政治家としての判断。同調を求める人ではない」。
清水清一朗議員は「昔の主君にどこまでついていくかだ」と冷ややか。別の議員は棄権した小野氏に対し「いつまでたっても小泉さんに従う。『今さらジロー』だ」と揶揄(やゆ)した。
(2009年3月5日06時02分 スポーツ報知)
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