三重県は5日、松阪牛と偽って国産和牛を客に提供していた景品表示法違反(優良誤認)の疑いがあるとして、同県松阪市の焼き肉店「北村松阪店」に調査に入った。
県によると、同店はメニューに松阪牛と表示した焼き肉やステーキで他県産の和牛などを出していた疑いがもたれている。店長は調査に対し「松阪牛が手に入りにくくなり、他県産を提供した。注文時には松阪牛ではないと説明していた」と話しているという。
県は同店がホームページに「すべて松阪牛です」などと記述していることから、消費者に誤解を与えるとして同日、是正を指示した。調査で過去3カ月の仕入れのうち、松阪牛は1割以下だったことも判明。県は伝票などを精査し詳しく調べる。
消費者から連絡を受けた三重農政事務所から2月に県に情報提供があった。