工作機械メーカー「プロデュース」の粉飾決算事件で、さいたま地検特別刑事部は5日、証券取引法違反容疑で、同社の会計監査を担当していた公認会計士(39)=東京都練馬区=の自宅や新潟県長岡市の本社など9カ所を家宅捜索した。
証券取引等監視委員会の調査では、この公認会計士が監査報酬のほかに、知人名義の口座を使って数百万円を受け取っていたことが判明。地検は粉飾決算を見逃すわいろだった疑いもあるとみて、会社法の収賄罪適用も視野に捜査している。
捜査関係者によると、同法違反容疑で逮捕された前社長佐藤英児容疑者(40)ら同社の元幹部4人は容疑を認めている。
同社は「このような事態を招き深くおわびする。今後の捜査に全面的に協力する」とのコメントを出した。