京都府警捜査3課は5日、建仁寺の仏像窃盗容疑で逮捕した会社社長阿部逸男容疑者(59)=三重県四日市市=が、既に認めている3寺院のほか、別の2寺院からも仏像を盗んだと供述していることを明らかにした。
捜査3課によると、阿部容疑者が仏像を盗んだとみられるのは、京都市左京区の宝泉院と右京区の西明寺。宝泉院では昨年9月中旬に「韋駄天像」(高さ約30センチ)が、西明寺ではことし1月下旬に「伝聖僧座像」(高さ約50センチ)が盗まれた。同課は両寺院のものとみられる仏像を阿部容疑者宅から押収している。
同課に対し阿部容疑者は「(西明寺ではなく)神護寺から盗んだ」と供述。しかし神護寺では被害がなく、隣に西明寺があるため、捜査3課は阿部容疑者が寺の名前を間違えたとみて裏付けを進めている。
(共同)