岡山県警監察課と捜査2課は5日、約8年間にわたり住居手当を不正に受給していたとして、詐欺などの疑いで、県警事務職員の武田勝行総務課課長補佐(45)を書類送検し、同日付で懲戒免職にしたと発表した。
送検容疑は、2001年2月、親族所有の岡山市内の家に住んでいたにもかかわらず、借家に入居していると偽り住居手当を申請。同年3月から今年1月にかけ、約256万円をだまし取った疑い。
県警によると、武田元課長補佐は申請に必要な契約書や領収書を偽造。手当の最高額に当たる2万7000円を毎月受け取っていた。「親族の借金を肩代わりして経済的に不安だった」と話しており、2月20日に全額返納した。