親や妻の介護で家事や近所付き合いが負担となり、孤立しがちな男性の介護者を支援しようと、全国組織「男性介護者と支援者の全国ネットワーク」が8日、京都市で発足する。
会員同士の交流や情報交換を通して、男性介護者をサポート。認知症患者やその家族でつくる「認知症の人と家族の会」(京都市)に事務局を置いて昨年9月に準備会を立ち上げ、現在会員や支援者を募集している。
厚生労働省の国民生活基礎調査によると、家族の介護を行っている人のうち男性の割合は1998年の16%から2007年には28%と増加。晩婚化や核家族化が理由という。
仕事との両立が難しくなり「介護離職」に追い込まれるケースも少なくない。事務局は「男性は介護疲れや生活苦から、無理心中を図ったり高齢者を虐待するなど深刻な状況に陥りやすい。支援を必要とする人は多い」と指摘している。