認可外保育園の利用者の7割が事前に認可保育園への入園を検討したものの、「空きがない」「保育時間が希望に合わない」「預けたい時期に入れない」などを理由に入園をあきらめていたことが、厚生労働省が5日発表した2007年地域福祉事業調査で分かった。
都市部の認可保育園では入園を待つ待機児童が多く、年度が替わる4月以外入園が難しいことや、日中の保育が中心で夜間保育に対応しているところが少ないことなどが影響しているとみられる。
厚労省は「認可保育園の定員は増えているが、多様な働き方の女性が増えるなど需要に追いつかない状況」としている。
調査は07年10月1日時点で、夜8時以降か宿泊を伴う保育などを行っている「ベビーホテル」と、そのほかの認可外保育園が対象。
ベビーホテルの利用者の72%が、事前に認可保育園の利用を検討。それらの利用者に認可保育園に入園しなかった理由を複数回答で尋ねたところ「空きがなかった」(53%)が最も多く、「保育時間が希望に合わなかった」(46%)、「預けたい時期に入れなかった」(28%)と続いた。