福岡県小郡市で4日朝、公立中1年の女子生徒(13)が「男に刺された」と訴え母親が110番した事件で、女子生徒の被害申告はうそだったことが5日、小郡署の調べで分かった。
同署は傷害事件として捜査していたが、話があいまいだったため事情を聴いた結果、女子生徒は包丁を使って自分で太ももを傷付けたことを認めた。「成績のことで悩んでいた。けがをすれば勉強しないで済むと思ってうそをついた。ごめんなさい」と話している。
女子生徒は当初、小郡署の調べに「登校するため自宅を出たら、見知らぬ男に刺された。黒いニット帽をかぶり、黒い服を着ていた」などと話していた。病院へ運ばれたが、けがは軽かった。
小郡署は女子生徒の立ち直りを指導するとしている。