山梨県にある健康科学大に2億円の使途不明金がある問題で、文部科学省は5日、大学を運営する学校法人「第一藍野学院」(同県富士河口湖町)に立ち入り調査を行った。財務状況などの確認が目的としている。
文科省によると、健康科学大は2005年度、関係先への短期貸付金2億円を計上しながら、翌06年度の会計には貸付金を記載しておらず、使途不明になっていることが判明している。
文科省は昨年9月以降、外部の専門家を含む調査委員会を設置して真相を究明するよう指導を繰り返していたが、大学側が十分な対応を取っていないため、立ち入り調査に踏み切った。
健康科学大は「担当者がいないのでコメントできない」としている。