外務省の斎木昭隆アジア大洋州局長は5日、外務省で、米政府で北朝鮮担当のボスワース特別代表と初めて会談した。北朝鮮による長距離弾道ミサイル発射が懸念されている問題で、北朝鮮が予告している「人工衛星」の打ち上げでも国連安全保障理事会決議違反になるとの認識で一致した。
発射阻止のため中国やロシアなど関係国と協力するとともに、発射の場合は日米両国で緊密に連携して対応することも確認した。
昨年12月の首席代表会合を最後に足踏み状態が続いている6カ国協議についても意見交換。斎木氏は核、ミサイル、拉致問題の包括的解決と北朝鮮の非核化が重要と指摘、あらためて拉致問題解決に協力を要請した。
ボスワース氏は理解を示した上で、6カ国協議は同席したソン・キム同協議担当特使が首席代表を務めると説明。米朝関係の早期進展には慎重な見方を示した。
両氏は、北朝鮮の核廃棄は不可欠として、核計画に対する厳格な検証実現を求めていく方針を確認したとみられる。