参院予算委員会は5日午前、麻生太郎首相と全閣僚が出席し、2009年度予算案に関する基本的質疑を行い、実質審議入りした。
麻生首相は「国民が望んでいるのは景気対策、経済対策で政局とは考えていない」と景気回復を最優先する考えをあらためて強調した。その上で衆院解散・総選挙について「しかるべき時期に、野党との違い、争点を明確にして信を問う」と述べた。
今後の経済情勢に関して「輸出関連産業を中心に厳しいものになっている。リスクが顕在化しており、経済指標もそれを裏付けている」と厳しいとの認識を示した。
また、日本郵政が取り壊しに着手した東京中央郵便局に関し、鳩山邦夫総務相は「(再開発の在り方を)検討しようという時に毎日、工事をされるのは不愉快だ」と日本郵政の対応を批判。「(建物の)重要文化財の価値を残した形で再開発できないか」と述べた。
民主党の平田健二、森裕子両氏への答弁。
午後は民主党の主浜了、国民新党の長谷川憲正、新党日本の田中康夫の各氏が質問。