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2009年03月05日(木) 23時44分

GM「事業継続性に疑い」 報告書で破綻の恐れ指摘東京新聞

 【ニューヨーク5日共同】経営危機の米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)は5日、米証券取引委員会(SEC)に提出した年次報告書で「事業継続性に疑いがある」と指摘し、米政府による追加支援が得られなければ経営破綻(はたん)する恐れを示した。

 政府から134億ドル(約1兆3300億円)の緊急融資を受けたGMは2008年12月期決算で、純損失308億6000万ドルを計上。政府に最大166億ドルの追加支援を要請中だが、経営破綻の選択肢が現実味を増している状況が鮮明となった。

 GMは報告書で経営再建計画が実現しない場合、「事業継続ができず、連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の申請を通じて救済を求めざるを得ない」と強調した。報告書でGMの監査法人も、事業継続性の疑いについて同様の見解を示した。

 GMは1月と2月の米新車販売台数が前年同月に比べてほぼ半減し、手元資金の流出が加速。近く資金不足に陥り、経営破綻する恐れが指摘されている。

 オバマ政権が追加支援の是非を3月末をめどに検討するが、再建計画の実現性に懐疑的な見方も聞かれる。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009030501001034.html