京都市東山区の建仁寺から仏像が盗まれた事件で京都府警は4日、三重県四日市市の会社社長阿部逸男容疑者(59)の自宅から押収した被害品の「木造十一面観音座像」を建仁寺に返還した。
押収物を管理する東山署で、寺の僧侶が仏像の状態を調べて確認。府警捜査3課は「捜査に支障はなく、速やかに返還した」としている。
捜査3課によると、押収物の中にはいずれも京都市の東寺、毘沙門堂、宝泉院から盗まれたとみられる仏像もあり、確認を進めて順次返還する。
阿部容疑者の自宅からは仏像21体や骨董品などを押収しており、捜査3課はほかにも盗まれたものがないか調べている。