水俣病の未認定患者救済問題で民主党は4日、環境部門会議を開き、救済のための特別措置法案を今国会に提出することを決め、法案の骨子を了承した。
与党は救済と、原因企業チッソ(東京)の分社化のための特別措置法案を近く国会に提出する予定。民主党はチッソ分社化を含めることには反対の構えで、与野党の調整は難航が予想される。
民主党案は「水俣病被害の救済に関する特別措置法」。感覚障害などが認められる被害者に対し、被害者給付金としての一定額の一時金と、月額2万−3万円の療養手当、月額1万円の特別療養手当を支給。一時金の原資は国が出した後で原因企業に負担を求めるとしており、額は党水俣病対策作業チームで検討する。
与党の救済案は一時金は150万円、療養手当は月額1万円。