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2009年03月04日(水) 21時20分

電子証明書が100万件突破 確定申告の優遇で急増東京新聞

 総務省は4日、インターネットで確定申告などの行政手続きをする際、本人確認に使う「電子証明書」を自治体が発行した累積件数が2月末時点で104万1294件となり、2004年1月の導入から5年余りで100万件を突破したと発表した。

 06年度までは累計で約25万件だったが、07年度は年間で約46万件、08年度は2月末までに約33万件と急増。総務省は、国税電子申告・納税システム(e−Tax)で確定申告をすれば、1回に限り最大5000円が税額控除される優遇制度が07年分の所得税から導入されたことが証明書発行増の要因とみている。

 手続きの際、電子証明書を記録した住民基本台帳カードを読み取るため、パソコンに接続する「ICカードリーダーライター」が低価格化したのも背景という。

 政府は、インターネットによる行政手続きの第三者による成り済ましなどを防ぐため、電子証明書を使った公的個人認証サービスを導入。自治体が発行する電子証明書は住基カードに収められ、住所、氏名など本人確認に必要なデータを記録し、実印の役割を果たす。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009030401000647.html