政府は4日、ソマリア沖の海賊対策をめぐり、海上自衛隊艦船を海上警備行動として14日に派遣する方針を固め、海賊対策を検討する与党プロジェクトチームに実施計画の概要を示した。派遣される護衛艦には、インド洋に展開する海自補給艦から給油を実施する。
広島県・呉港から14日に海自第4護衛隊群(呉基地)所属の護衛艦「さざなみ」と「さみだれ」が出港。2−3週間でソマリア沖に到着する。
概要によると、活動区域はソマリア沖のアデン湾で、護衛艦には計約400人が乗る。各艦には哨戒ヘリコプターを2機ずつ搭載。司法警察権を持つ海上保安官も4人ずつ配置し、海賊の身柄拘束に備える。護衛艦の拠点はジブチ港、イエメンのアデン港、オマーンのサラーラ港になる。
護衛対象は日本籍船、日本人、日本の荷物を積む外国船などの日本関連船。防衛省は国土交通省を通じて、船舶運航事業者に護衛希望を照会。民間船は船団を組み、護衛艦2隻が前後に分かれて護衛する。護衛に従事していない場合にはパトロールも実施する。